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2026.06.08

【エンジニアブログ】チームで「正解のない問い」に挑むためのガイド:スクラムとは?

エンジニアブログ

はじめに

こんにちは、株式会社エヌ・エイ・シー・ケア システムインテグレーション事業部です。
今の仕事で「やってみないと分からない」「途中で状況が変わる」といった難しさを感じたことはありませんか?
スクラムは、そうした「複雑で予測が難しい問題」にチームで協力して立ち向かい、価値を生み出し続けるための枠組みです。
もともとはIT業界から始まりましたが、現在は研究、マーケティング、組織運営など、あらゆる分野で活用されています。

「やってみて、修正する」を繰り返す

スクラムの根本にあるのは、「経験主義」という考え方です。
これは、「事前に完璧な計画を立てるよりも、実際にやってみた結果(経験)を観察し、そこから学んで次の動きを決めるほうがうまくいく」という、現場でよく起きる状況に基づいた考え方です。
このサイクルを回すために、次の3つを大切にします。

  1. 透明性(見える化):仕事の状況や問題を、チーム全員で隠さず共有する
  2. 検査(チェック):進み具合や成果を、定期的に確認する
  3. 適応(軌道修正):問題があれば、すぐにやり方や計画を調整する

役割は「上下関係」ではなく「責任」

スクラムチームは通常10人以下の少人数で、上司や部下といった階層はありません。
全員が対等な専門家として、自分たちで「誰が、何を、いつ、どのように」行うかを決めます。
プロダクトオーナー(1人):「何を作るか」の優先順位を決め、成果の価値を最大にする責任者
スクラムマスター(1人):チームがうまく動けるようにサポートし、スクラムの理解を深め、チー
ムがうまく機能するよう支援するコーチのような存在
開発者(複数人):実際に手を動かして作業を担当する人たち。エンジニアに限らず、その仕事に
必要なスキルを持つ全員を指す

リズムを作って進める

スクラムでは、「スプリント」と呼ばれる短い期間(1か月以内)を1つの単位として繰り返します。
スプリントごとに「今回の目標」を立て、毎日行う短い会議(デイリースクラム)で状況を確認し、最後に成果を確認し(スプリントレビュー)、品質と効果を高める方法を話し合います(スプリントレトロスペクティブ)。
この一定のリズムを繰り返すことで、チームは方向性を見失いにくくなります。

大切なのは「ゴール」と「品質」への約束

スクラムでは、ただ作業をこなすのではなく、3つの「確約」を大切にします。

  1. プロダクトゴール:プロダクトで実現したい長期的な目標
    例:運用開始から半年以内に、社員の80%が毎月利用するサービスにする
  2. スプリントゴール:このスプリントで達成する唯一の目的
    例:利用者が読みたい本を迷わず探せるよう、キーワード検索とカテゴリー絞り込み機能を完成させる
  3. 完成の定義:成果物が品質基準を満たしているかを示す正式なルール
    例:指定された全てのテストをパスしている

これらを明確に定めることで、チーム全員が同じ方向を向き、価値のある本物の成果を生み出すことに集中できます。

最後に

スクラムは、決して「守らなければならない厳しいルール」ではありません。
試行錯誤を繰り返しながら、より良い価値を生み出すための仕組みです。
まずは、自分のチームでも無理のない範囲で試してみませんか。