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2024.12.04

【お役立ち情報】DynamoDBへの一括登録方法のご紹介

お役立ち情報

はじめに

こんにちは、株式会社エヌ・エイ・シー・ケア システムインテグレーション事業部です。
今回はDynamoDBへの一括登録方法についてご紹介いたします。

DynamoDBとは

DynamoDBは、AWSが提供するNoSQLデータベースサービスで、スケーラブルかつ高速なデータ処理を必要とするアプリケーションで広く利用されています。
特に、大量のデータをリアルタイムで処理するWebアプリケーションやIoTシステムに適しています。
Amazon DynamoDB

DynamoDBへの一括登録について

DynamoDBに少量のデータを登録する場合は、AWSマネジメントコンソールを利用して簡単にデータを登録することができます。
しかし、性能テストや負荷テストで、数千件~数万件のデータを登録する必要がある場合には、コンソールでの操作は非常に手間がかかり、効率が悪くなります。
このような状況において、効率的に大量データを登録するために有効な方法が、Pythonスクリプトを使ったDynamoDBへの一括登録です。
Pythonとboto3ライブラリを使えば、DynamoDBに対して大量データを一括で効率的に書き込むこと
ができ、時間と労力を大幅に削減することが可能です。
実際にどのようにしてDynamoDBへの一括登録を実現できるか、その具体的な手順を説明します。

必要なツールのインストール

DynamoDBにデータを一括登録するためには、PythonとAWS CLI、boto3ライブラリを使用します。
以下はそれぞれのインストール方法です。

Pythonのインストール

1.Python公式サイトから最新のPythonをダウンロードします。
2.インストーラーを実行し、「Add python.exe to PATH」にチェックを入れた状態でインストール
します。

AWS CLIのインストールと設定

AWS CLIは、AWSの各サービスをコマンドラインから操作するためのツールです。
DynamoDBの操作もこのCLIを使って直接行うことができますが、今回はboto3を使用したPythonスク
リプトを実行するために、AWS CLIを設定して認証情報を管理します。

1.AWS CLI公式ガイドに従って、AWS CLIをインストールします。
2.インストール後、AWS CLIを設定します。コマンドプロンプトやターミナルで以下のコマンドを実行して設定を行ってください。


3.設定内容を確認するには、以下のコマンドを実行します。


4.簡単なAWS CLIコマンドを実行して、設定が正しく動作するか確認します。以下のDynamoDBのテ
ーブル一覧を取得するコマンド等を実行してください。

boto3ライブラリのインストール

boto3は、PythonからAWSサービスを操作するためのライブラリです。
以下のコマンドでインストールします。


PythonスクリプトでのDynamoDBへの一括登録

ここまでのインストールや設定が完了したら、実際にDynamoDBにデータを一括登録していきます。
以下の手順に従ってスクリプトを作成し、実行してください。

Pythonスクリプトの作成

メモ帳や任意のテキストエディタで、以下のコードを参考にファイルを作成してください。
今回は、ファイル名を batch_insert.py とします。


※変更が必要な部分
一括登録を行うテーブル名を設定してください。


登録したい件数を設定してください。


テーブル構造に合わせ、登録したいデータを設定してください。

Pythonスクリプトの実行

1.batch_insert.pyファイルを作成したら、コマンドプロンプトやターミナルを開きます。
2.スクリプトを実行するディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。


3.実行が完了したら、AWSマネジメントコンソール等で登録されていることを確認します。

最後に

簡単にご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
Pythonとboto3を使用することで、DynamoDBに効率的に大量データを登録できるようになりますので、ぜひ試してみてください。