システム開発 および ヘルスケアソリューションの株式会社エヌ・エイ・シー

導入事例

健診データ変換ツール「Unifier」

多様なデータを効率的に処理し、業務最適化を実現

アステラス製薬株式会社 様

保健師本来の業務充実に向けて最適な方法を求める
  • Q:初めに、御社の業務内容をお聞かせ下さい。

    坪倉:弊社は、東京に本社を置く、連結従業員数約17,000人の製薬会社です。「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」ことを経営理念に掲げ、研究開発型のグローバル製薬企業として積極的に事業展開を図っています。泌尿器疾患、免疫疾患(移植を含む)および感染症、がん、精神・神経疾患、糖尿病合併症および腎疾患の5領域を重点研究領域に掲げ、これらの領域でグローバル・カテゴリー・リーダーの地位の確立を目指しています。

  • Q:御社が健診データ変換ツール「Unifier」導入前に抱えていた課題を教えて下さい。

    林:弊社では従業員の健康診断結果をシステムで一括管理しています。本社を含めた大規模な事業所で行う健康診断では、健診実施機関から紙の結果票に加え、電子データでも提供を受け、システムへの取り込み処理をしています。

    坪倉:しかし全国各地に営業拠点がある為、データ提供を受けられたとしても、フォーマットが多岐に渡り、弊社の健康管理システムに取り込める形式への変換が必要で、しかも新たに健診機関が加わる都度、対応が必要となるという課題がありました。

    中西:その為、電子データで提供を受けるのではなく、紙の結果票で提供を受け、多数の健診実施機関からの多数の従業員の受診結果を、各拠点の保健師が手入力でシステムに打ち込むという方法で対処していました。この運用方法では、特に健診が集中する時期はどうしても入力作業に時間が取られてしまい、保健師本来の仕事である従業員への保健指導との両立が難しくなるという課題を抱えていました。

    林:そんな時、健診データ変換ツール「Unifier」の存在を知りました。そこで、お話だけでも聞いてみようと連絡したのがきっかけでした。

  • Q:導入決定までに他社との比較等をされたのでしょうか。

    坪倉:色々と情報の収集を行いましたが、他社との比較というよりも、他の解決方法との比較検討を行いました。「1.現在保健師が行っている入力作業を一括して外部委託する」「2.健康管理システムをカスタマイズして多様な形式のデータを取り込めるようにする」「3.システムをリプレースしてフローを再構築する」という選択肢があり、今後の健康管理業務の運用方針に大きな影響を与える事案ですので、何度も議論を重ねて検討しました。

  • アステラス製薬株式会社
    コーポレートIT部 SCM人事グループ
    課長代理
     坪倉 隆史
  • アステラスビジネスサービス株式会社
    業務部給与グループ
    課長
     林 栄子
  • アステラスビジネスサービス株式会社
    健康管理チーム
    保健師
     中西 麻希子
  • アステラスビジネスサービス株式会社
    健康管理チーム
    保健師
     城戸 沙織
次年度以降の業務効率化にさらなる期待
  • Q:最終的な導入の決め手はどこにあったのでしょうか。

    林:やはり保健師が本来の業務に専念できる環境を作るには、システムのサポートが必要であり、「Unifier」が最も適しているというのが、導入のきっかけです。

    坪倉:システムのカスタマイズやリプレースには大きな投資と時間を要します。外部委託は社内の作業工数を減らすことだけが目的であれば魅力的な選択肢ですが、運用コストの面では現実的ではありませんでした。現在の業務フローを大きく変えることなく、業務の効率化を実現し、投資コストの面からも最適な選択だったと考えています。また、これは後日談になりますが、「Unifier」導入決定と前後して大規模事業所で健診機関の変更がありました。もし他の方法を取っていたら、健康管理システムの取り込みフォーマットに健診データを変換するための開発費用が必要でしたが、変換設定の追加を行うだけで課題を解決することができ、あらためて「Unifier」の期待効果を再認識できました(笑)。

  • Q:導入にあたってのご苦労、また実際に運用されてみてのご感想を教えて下さい。

    林:Unifier」導入に際して、あらためて健診機関に問い合わせを行った結果、今まで健診結果を紙で受け取っていた多数の健診機関のうち当初の期待値では70~80%程度、データで貰える想定でしたが、データで提供されたのは約半数に留まりました。結果として手入力の負担はほぼ半減したと考えています。

    城戸:もちろん、健診実施機関から提供頂く電子データはフォーマットが多種多様なので、導入初年度は変換設定に1件あたり20分程度かかりましたし、件数が少ない場合には、操作に不慣れなこともあり、変換設定よりも手入力の方が早いという保健師もいましたが、次年度からは変換設定に割く時間がほとんどなくなりますから、大幅に負担が軽減されると期待しています。

    中西:サポートに関しても対応が早く、また丁寧に教えてくれますので、不安を抱くことなく業務を進めることができています。

    林:それから、これはまったく想定外だったのですが、複数の健診機関からXMLデータが送られてきました。本来の仕様では「Unifier」はXMLには対応していなかったのですが、営業の方に相談したら迅速に追加機能を設定してもらい、大変感謝しています。

システムのリプレースも視野に、常に改善を続ける
  • Q:今後の展望についてお聞かせ下さい。

    林:これからは健診実施機関からデータで受け取る比率を当初期待していた70~80%まで上げ、入力負荷をさらに軽減して行きたいですね。その分だけ保健師が本来の業務にさらに注力できるようになるわけですから。

    城戸:導入初年度の今年でも、繁忙期においても去年と比べたら保健指導に割ける時間が増えたと実感しています。

    中西:弊社では今、メンタルヘルスケアに力を入れていますが、そちらへのアプローチにも積極的に取り組むことができています。

    坪倉:「健診実施機関から提供されるフォーマットに捉われずに、データをシステムに取り込むことができる」ということは、先ほどもお話したように健診機関を変更しなければならなくなった際に費用と時間をかけずに対応できるというメリットがありますので、「従業員にとってより良い健診実施機関を、受け取るデータの形式に捉われずに積極的に探すことができる」ことにつながります。このようなアドバンテージを持てたことは、従業員の健康管理にとって大きな意義があると思います。

    林:導入には多くのメリットがあったと実感しています。ただ「Unifier」はあくまでも健康管理システムのフロント部分にあたるデータ変換を担っています。導入にあたってお話を聞かせていただく中で、エヌ・エイ・シーの健康管理業務における健康診断データの現状と課題に対する専門性と柔軟性を強く感じました。ぜひそれらの知識と経験を活かした健康管理システムの提案をいただきたいと思っています。従来のシステムとは一味違う、きっと魅力ある健康管理システムだと期待しています。

アステラス製薬株式会社
■本社所在地:東京都中央区日本橋2-3-11
■設立年:1923年
■資本金:1,030億円
■従業員数:17,085名
■事業概要:医薬品の製造・販売および輸出入
■URLhttps://www.astellas.com/jp/